食品安全委員会は機能しているのか

執筆者:一ノ口晴人 2007年3月号
エリア: アジア

中国で、アメリカで、そして日本国内で、食の危機は発生し、消費者を襲う。いまこそ、“食の番人”の存在が重要になっているのだが――。 今年に入り「食のリスク」を実感させる事態が立て続けに起こった。宮崎県や岡山県で鳥インフルエンザが発生。北海道では国内で三十二頭目となる牛海綿状脳症(BSE)感染牛が見つかった。米国産牛肉の輸入再解禁から半年、米政府は輸入条件の緩和を強く求め始めている。この二カ月に限らずとも、食品添加物や中国産農産物の残留農薬、遺伝子組み換え(GM)食品など、日本の食卓は不安に覆われている。「食の番人」たる食品安全委員会は十分に機能しているのだろうか。

カテゴリ: 政治 社会
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