銀行団が見ぬふりするJAL「利益操作の疑念」

執筆者:森功 2007年5月号
タグ: 日本

長年の間に蓄積された経理上のノウハウを駆使して日本航空は帳簿を見栄えよくしてきた。銀行側が知らないはずはないのだが――。「このような利益操作をしている企業に融資をするということについてはどのようにお考えになっているんでしょうか」 三月二十日に開かれた参議院の財政金融委員会でのこと。峰崎直樹議員(民主党)が、日本航空(JAL)に関する質問に立ち、政府系金融機関の日本政策投資銀行(政投銀)の小村武総裁(元大蔵省事務次官)に対してそう詰め寄った。 政投銀は経営再建中のJALに対し、二〇〇六年九月中間期時点で三千億円を超える融資残がある。これまで資金繰りにあえぐJALの屋台骨を支えてきた。そしてJALが今年二月に発表した四カ年の再生中期プランを受け、四百五十億円の追加融資をした救世主ともいえる。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
森功 1961(昭和36)年、福岡県生まれ。ノンフィクション作家。岡山大卒。「週刊新潮」編集部などを経て独立。2008年、2009年に「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を連続受賞。2018年『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』で大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞を受賞。『黒い看護婦』『ヤメ検』『同和と銀行』『大阪府警暴力団担当刑事』『総理の影』『日本の暗黒事件』『高倉健』『地面師』など著作多数。最新刊は『官邸官僚』。
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