2000年代初頭にアフリカ経済が急成長を始めて以降、主要ドナー諸国のアフリカ諸国への影響力に陰りが見えはじめた時、入れ替わりに破竹の勢いで影響力を増大させたのが中国だった。アフリカ諸国のニーズが「援助」ではなく「投資」であることを鋭く嗅ぎ取り、資金供給に際して「人権」「環境」「透明性」などの条件を課さず、見返りに必要な資源を確保していった。
アフリカの中には、こうして中国から引き出した資金を梃子に目覚ましい経済発展を遂げた国がある。その典型として、しばしば名が挙がるのがスーダンとアンゴラである。3月初旬、そのうちの1つアンゴラで日本企業を対象にしたアンゴラ政府主催のビジネス・フォーラムがあり、これに出席するとともに、同国の政治経済情勢について調査してきた。
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