世界最大の超大型旅客機エアバスA380が、十月二十五日、シンガポールからオーストラリアへ鳴り物入りで初の商業飛行を行なった。その第一号機を導入したのが、世界一の航空会社を目指すシンガポール航空だ。ファーストクラスを超えるスイートクラスを新設し、個室空間にキングサイズ並みの座席兼ベッドを用意。何かと前評判の悪いA380の巨大さを積極的に売り物にし、イメージの好転を狙う。さらに日刊紙『ストレーツ・タイムズ』とタイアップし、A380を紹介した大型特集を組み、日本でも全国紙に大々的な広告を打ち出した。

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