航空二社が迫られる国策ジェット機の購入

執筆者: 2008年4月号
エリア: 日本

 国産初のジェット旅客機と囃される「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」。四千億円以上とされる事業費を投じた三菱重工業は「二千億円台の赤字までなら事業化する」(佃和夫社長)と意気込むが、購入者と見込む日本航空と全日空の反応は鈍い。 特に日航は先の増資で欧エアバスの輸入代理店である三井物産や米ボーイングの代理店である双日からそれぞれ二百億円、百五十億円の出資を仰いでいる。千五百億円の増資となっても「まだ財務的に余裕があるわけではない」(日航幹部)ことに加え、今後は増資の“見返り”を求める両商社が「MRJと競合するサイズのエアバスやボーイング機の購入を迫ってくるのは避けられず、MRJを優先的に取り扱うことは難しい」(同)。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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