二〇〇九年一月二十九日、日本に「シリコンバレー」がやってくる。IT(情報技術)分野で成功を遂げた在米インド人たちが創設した世界最大の起業家支援組織「インダス起業家協会」(TiE)の日本支部が発足するのだ。 一九九二年にシリコンバレーで産声を上げたTiEは、世界に広がる印僑(海外在住インド人)ネットワークと連携して拡大してきた。現在では、米国のみならず欧州、アジアの十一カ国に五十二支部を構える。直接の資金提供こそしないが、様々な助言や人脈づくりによって、過去に数千社の起業をサポートしてきた。 なぜ、いまTiEは日本に進出してくるのか。その背景には、東京で小さなコンサルティング会社を営むインド人青年の存在がある。
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