初の黒人大統領を誕生させた2008年の米大統領選は、ケネディやレーガンを選んだ1960年、80年の大統領選をしのぐ盛り上がりだった。金融危機のさなか、「新ニューディール政策」を掲げるバラク・オバマ氏の当選で、共和党主導で30年近く続いた「小さな政府」の潮流が変わりそうだ。 黒人候補への投票ためらいを示す「ブラッドリー効果」は、「Yes we can!」の大合唱と「ブッシュ効果」の前に吹き飛んだ。 とはいえ、オバマ氏の前途には、金融危機や財政・貿易赤字、三大自動車メーカー救済など巨大な問題が待ち受ける。期待値が高い分、急降下も早いかもしれない。
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