中東湾岸諸国がもっと水を欲しがっている

執筆者:皆木良夫 2009年2月号
エリア: 中東

人口爆発、石油依存を脱するための経済多角化――いずれも水と電力の需要を急増させる要因だが、油価下落で暗雲も……。[ドバイ発]中東湾岸産油国は、近年の原油価格の高騰で、従来以上にそのオイルマネーの存在感を拡大させた。とはいえ、その埋蔵量には限界がある上、原油のみに依存した経済が脆弱であることは明らかで、すでに彼らは潤沢な資金を元手に、国内の経済開発や戦略的な対外投資を積極的に行ない、原油に頼らない経済構造を創り出そうと動いている。経済規模を拡大させるには労働力が必要で、外国人も含めた人口拡大の動きも急ピッチだ。そこで不可欠なのが水、そして電力の安定供給。湾岸協力会議(GCC)諸国(本文中太字)は、経済開発と基礎インフラの整備・拡大を進めるため、この二つの資源の確保に力を注いでいる。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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