麻生政権の超低空飛行が続く中、永田町では、次の衆院選での民主党の勝利が半ば常識として語られている。俄然、誕生の機運が高まってきた小沢一郎代表率いる民主党政権政権は、どんな姿になるのだろうか。 民主党の政権構想研究の歴史は古い。結党間もない一九九八年十二月、党の政権運営委員会が「新しい政府の実現のために」という答申を出している。二〇〇三年の衆院選前には「民主党政権では局長級以上の官僚に辞表を提出させ、党の政策に賛成する者のみ再起用する」との方針を打ち出し、霞が関を震え上がらせた。〇五年の衆院選マニフェストには「五百日プラン」という政権運営の工程表を載せている。

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