「電機」「自動車」トップ交代劇の出来不出来

執筆者:新田賢吾 2009年5月号
タグ: 日本

日立・東芝とトヨタ・ホンダ。ライバル同士のトップがほぼ同時期に交代したが、その好対照の人選が指し示す企業の未来はまったく違う。 世界経済危機は一部に明るさが見え始めたとはいえ、本格回復までには長い道のりとなることは誰もが認識していることだろう。そうした環境のなかで、今春、日本の大手製造業、とりわけ日本のリーディング産業である電機、自動車ではトップ交代が目立った。 三月十六日、日立製作所は社長交代を発表した。二〇〇九年三月期に七千億円という日本の製造業では過去最大の最終赤字に転落する経営状況をみれば、引責辞任があってもおかしくないが、社内では古川一夫社長(六二)が〇六年四月の就任以来、まだ三年ということもあって続投の見通しが強かった。その意味では交代は、社外はもちろん、社内にも驚きを与えた。だが、社内外を驚愕させたのは後任の人選だった。グループ会社の日立マクセル会長の川村隆氏(六九)が後任社長に指名されたからだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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