七十七年間にわたって世界に君臨した巨大メーカーが破綻した。金融危機だけでは語れない、その意味を問う。 米ゼネラル・モーターズ(GM)の連邦破産法十一章(チャプターイレブン)申請を「経営破綻」とみるか、「再建に向けた法的整理」とみるか、日本の新聞の表現は割れた。日本の民事再生法と同じだから再建に向けた動きとするのは法律的には正しい解釈だろう。だが、七十七年間にわたって世界最大の自動車メーカーであり、二十世紀の米国を代表する製造業だったGMが今回の処置で元通り復活するはずはない。新生GMはかつてのGMとはまったく異なる企業になるのは確実だ。その意味ではGMは間違いなく「破綻」した。

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