鳩山新首相の深き悩み

執筆者:名越健郎 2009年10月号
タグ: 日本
エリア: アジア

「政権交代」がキーワードとなった総選挙は、民主党が予想通り怒涛の勢いで圧勝し、鳩山由紀夫新首相が誕生。名門政治一家四代目で、個人資産86億円。「日本のケネディ家」の御曹司に政権が委ねられる。 だが、経済、年金、教育、雇用、子育て、安保など経験不足で、党内に左右両勢力を抱える民主党では、ハラハラドキドキのジェットコースター政治になる恐れがある。 一方で、小沢一郎前代表の息のかかった「小沢チルドレン」が大量に初当選を果たしており、党運営で小沢氏の影響力が増すのは必至。鳩山首相の「猛獣使い」ぶりも民主党政治の成否を分けることになりそうだ。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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