二〇〇九年十二月、東京で開かれたフィギュアスケートのグランプリファイナルで、金妍児(韓国)が順当に勝利を収めた。 当然、来る二月のバンクーバー五輪の本命は金妍児になる。本連載〇九年二月号でも詳述した通り、〇二年のソルトレイクシティ五輪で不正採点疑惑があってから国際スケート連盟は採点方法を細分化した。今季に入って二百点の大台を突破した女子選手は金だけで、得点だけを比較するなら男子にも見劣りしない。 金陣営は演技だけでなく、金メダル獲得を確実にするために、開催国であるカナダへの「ロビー活動」を続けてきた。

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