商社、化学、鉄鋼――。相次ぐ事業統合、合併の波が押し寄せる 二十一世紀を目前に控え、産業界で事業統合や持ち株会社方式による経営統合など、大型の企業再編が加速してきた。一九九〇年代は、多額の不良債権の処理を迫られた金融機関が生き残りをかけ統合、合併を繰り返してきたが、ここに来て再編の波が産業界に急速に広がっている。企業系列など日本独特の産業界の慣行やもたれ合い体質もようやく崩れ始め、世紀末の日本企業は、国内市場だけでなく国際市場を見据えた新世紀を迎えるための新しい経営モデルを模索し始めたように見える。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン