「宗教の自由」重視の対中外交を進めるブッシュ

執筆者: 2001年2月号
タグ: 中国
エリア: 北米 アジア

 ブッシュ米大統領は対中政策で宗教の自由を重視する外交を推進する模様だ。というのも、中国問題を担当する政策決定者やスタッフの多くが宣教師の経験を持つ対中国強硬派で構成されているためだ。 共和党系のシンクタンク、ヘリテージ財団の中国専門家によると、現在人選中の中国大使と、既に決まった国家安全保障会議(NSC)の中国責任者、ホワイトハウスの中国担当官、国務省や国防総省の中国専門家は、いずれも中国での宗教の自由を重視する点で共通するという。「次期中国大使と目されるハンツマン元シンガポール大使は、宣教師として中国を訪問したことがある。彼が中国大使になった場合、法輪功問題などの宗教の自由にかかわる問題が米中間の懸案として浮び上がる可能性が高い」(同専門家)と分析する。

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