「小泉政権が挫折しても、歴史が止まるわけではない。永田町の政治と日本社会の距離を縮める動きを止めることができるはずはない。日本の政治は今、うねりの中にあるのであり、小泉政権の行方に拘らず、閉塞状況から脱する時はいよいよ近づいているのである」(ジェラルド・L・カーティス著、野口やよい訳『永田町政治の興亡』新潮社刊 一八OO円) 一九九三年に宮沢政権が倒れて以来、この八年間に日本には何人の総理が登場したか? 正解は、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、そして小泉の七人である。列挙するだけでも一苦労なのに、まして各政権の功罪や存在意義を語れる人がどれだけいるだろうか。
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