日本の金融部門への外国資本の進出が顕著だ。不良債権を買い漁る“ハゲタカ・ファンド”を見て、「第二の敗戦」の思いを強くする人も少なくない。 それにとどまらない。買収を通じて、日本の金融機関に関する情報は外国、特に米国のM&Aコンサルタントにも丸裸にされる。 だが、戦略的にも戦術的にも情報という立場から考えると、保険の分野ほど重要な情報が集まるところはない。生命保険、損害保険会社は情報の宝庫だ。 保険を掛けると、保険会社には、保険対象に関する重要情報が提供される。保険契約に当たって、生保には、個人の健康に関するプライバシー、損保には、建物の概要から強度、価値、場合によっては設計図や写真まで、第三者がなかなか入手し得ない情報が報告されるはずだ。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン