「わが国の政府システムはすべて自由選挙に依拠している。大統領選挙の妨害や大陪審での偽証は許されない」――米テキサス州オースティン連邦地裁のサム・スパークス判事は八月三十一日、そう被告人をたしなめ、禁固一年、罰金三千ドルを言い渡した。 これで、米国の一部メディアで、「ブッシュ選対に潜り込んだモウル(モグラ、敵陣営に潜入するスパイ)」「ディベートゲート事件」などと騒がれた不可解な事件はあっけない幕切れとなった。アリ・フライシャー米大統領報道官も「最も傷付き、失望したのはブッシュ陣営だった」と簡単な声明を発表、一件落着させたかに見える。
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