米カリフォルニア州ヘイワードのモスクで十一月四日、イスラム教の形式に則って厳粛に、反タリバン勢力の有力指導者、アブドル・ハク元司令官(四三)の葬儀が執り行なわれた。 喪主はアブドル・マジード・アルサラ君(一六)。同州ユニオンシティの高校二年生。十月二十六日、アフガニスタンの首都カブール郊外のタリバン基地、リシコルで処刑された、ハク氏の長男である。 約百人の参列者を前に、マジード君は「祖国が私を必要とするなら、私だって戦う」と男らしく語った。母も弟も刺客に暗殺され、アメリカに渡り、いとこたちと暮らしていたが、今度は父も失った。
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