「オサマ・ビン・ラディンの命脈」

執筆者:名越健郎 2001年11月号
エリア: アジア

 同多発テロと米軍のアフガニスタン攻撃が、米テレビの夜のトークショーのネタ選びを困難にしている。「ジョークは受難の時代になった。コーランやイスラムを皮肉るのはタブー。世界貿易センタービルも取り上げられない。何より、ブッシュ大統領がスマート・ガイなのだから」とNBCテレビのホスト役、ジェイ・リノが嘆いた。しかし、3大ネットワークのトークショーはオサマ・ビン・ラディンを集中攻撃することで、視聴率も9月11日以前より上がっているという。 米航空大手、ボーイング社がビン・ラディンに書簡を送った。「あなたは弊社の製品を使用するのがお好きなようなので、爆撃機と巡航ミサイルもお届けします」

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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 拓殖大学海外事情研究所客員教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所客員教授。国際教養大学特任教授、拓殖大学特任教授を経て、2024年から現職。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『ゾルゲ事件 80年目の真実』(文春新書)など。
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