さる八月十八日、キューバ・ハバナ港にアメリカ製食料品百三十二トンが入港した。両国間の本格的貿易は一九五九年のキューバ革命後にアメリカが貿易を禁止して以来である。 他方、七月二十一日には元キューバ国連代表がアメリカに亡命した。最近では珍しい高官の亡命で、彼は「キューバ社会は爆発へ進行中」と証言している。 この二つの動きは、アメリカの融和策が困難を抱える革命キューバを救済するかどうかを問いかけている。革命キューバの足跡に役割を果たした重要な民族的要素は、アフリカ系キューバ人(黒人)と、アメリカに亡命した主としてスペイン系キューバ人(白人)である。
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