「お前は政治をなんと心得ているのだ。将来はないものと思え」「オッ、○○君、あの時は世話になった。またよろしく」――。 恫喝と懐柔で外務省を支配した鈴木宗男衆院議員が逮捕されたあと、現在の外務省には「宴のあと」といった無力感が漂っている。鈴木議員が飛ぶ鳥を落とす勢いだったころ、外務省幹部らは鈴木詣でを繰り返し、率先して土下座したものだった。 ところが、鈴木議員が凋落すると、外務官僚は掌を返したように鈴木批判を展開。何十人もいた“ムネオ派官僚”は必死に過去を消そうとしている。しかし、外務省が数年にわたり「ムネオ支配」に甘んじた事実は隠せない。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン