インドネシア独立の父、故スカルノ初代大統領の長女で、民主化運動のシンボルだったメガワティ大統領のカリスマ性が、就任1年を経てすっかり薄れてしまった。経済は停滞し、国家予算は国際通貨基金(IMF)の援助プログラム任せ。200人近い死者を出したバリ島爆弾テロ事件で、観光産業にも陰りが出た。 大統領の名は「メガワティ・スカルノプトリ(スカルノの娘)」だが、庶民はスハルトプトリ(スハルトの娘)と皮肉る。スハルト元大統領のような権威主義や傲慢さが目につくからだ。アジアのジョーク大国、インドネシアでは、すぐに小話のネタになってしまう。

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