「日中パイプライン戦争」結論はまた先送りに

執筆者: 2003年11月号
エリア: 中国・台湾 日本

 ロシアの東シベリアから極東へ石油と天然ガスを送るパイプラインの敷設先をめぐって日本と中国が争うなか、プーチン政権は敷設ルートの決定を少なくとも二〇〇四年九月まで延期することにしたようだ。 二〇〇一年にはいったん中露の間で大慶ルート建設で基本合意が成ったものの、その後、日本も今年に入って小泉首相や川口外相が訪露するなど巻き返しに出た。クレムリン内部も日本につながるナホトカ・ルート支持派と中国直結の大慶ルート支持派に分かれ、日中双方からの支援引き出し合戦が続いている。 プーチン政権は中国に対して石油の輸送には鉄道を用いる線を推し始めており、モスクワの情報筋によれば、そうすることでパイプライン敷設を先送りにし、さらに日本と競わせる腹だという。

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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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