中国経済の牽引役として、台湾系や欧米系企業の存在感が増している。中国の商務省が発表している輸出企業のランキングでは、昨年、台湾の鴻海精密工業の広東省子会社・鴻富錦精密工業深センが輸出額四十三億八千七百万ドルで一位となった。鴻海は金型技術に秀でる電子部品メーカーだ。中国でもデルやソニー、ノキア向けに、相手先のブランドで、パソコンやゲーム機、携帯電話機などを製造している。世界各メーカーからの受注獲得によって子会社の鴻富錦は輸出額が倍増し、一昨年にトップだった衣料製品などを輸出する中国企業の東方国際集団を抜き去った。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン