次期大統領選を占うインドネシア総選挙の行方

執筆者:大塚智彦 2004年4月号
エリア: アジア

[シンガポール発]インドネシアは三月十一日から総選挙の選挙運動期間に突入し、四月五日に投票が行なわれ、その結果を踏まえて七月五日には今後のインドネシアの行方を大きく左右する大統領選挙が実施される。 今年の大統領選は、これまでの国権の最高機関「国民協議会(MPR)」議員による間接選挙から、一億四千七百八十六万人の有権者による直接選挙となる。より民主的な選挙になる一方で、初の試みだけに不確定要素も多く、何が起きるか分からない。そもそも、選挙はインドネシア人にとっては“お祭り”のようなものだ。だが、結果によっては社会的不安の増幅や、経済への影響が懸念されることは言うまでもない。外国の投資家や企業は事態を静観しているが、それは過去の選挙に学んでいるからだ。

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