辛亥革命100周年と孫文孫娘の交通事故

執筆者:野嶋剛 2011年1月3日
タグ: 中国 香港 台湾

新年好!明けましておめでとうございます。

今年の「中国の部屋」は昨年から続いている「戦略的辺境」の(下)はちょっと休みまして、別の話題からスタートします。

いま米国のサンフランシスコにいます。近くにあるスタンフォード大学のフーバー研究所に保管されている蔣介石日記の閲覧のためです。元旦にサンフランシスコのチャイナタウンに食事に行くと、孫文記念館で地元華人による「辛亥革命100周年記念元旦パーティー」があったので、素知らぬ顔で会場に紛れ込んでみました。すると、会場での話題は「孫文の孫娘が元旦に台湾で交通事故に遭って危篤状態になった」というニュースに集中していました。時差のある台湾の元旦に起きた事故が、米国には元旦の朝に伝わったのです。私もその場で初めて知ったのですが、米国の華字紙「世界日報」を読むと、詳しい情報が掲載されていました。

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執筆者プロフィール
野嶋剛(のじまつよし) 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に『イラク戦争従軍記』(朝日新聞社)、『ふたつの故宮博物院』(新潮選書)、『謎の名画・清明上河図』(勉誠出版)、『銀輪の巨人ジャイアント』(東洋経済新報社)、『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)、『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)など。訳書に『チャイニーズ・ライフ』(明石書店)。最新刊は『香港とは何か』(ちくま新書)。公式HPは https://nojimatsuyoshi.com
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