2010年中間選挙では連邦議会議員選挙のみならず、州知事選挙や州議会議員選挙でも共和党候補が次々に勝利し、共和党の歴史的大勝を強く印象付ける結果となった。選挙キャンペーン中、共和党州知事候補らはオバマ政権の財政出動を厳しく批判し、自らが州知事に当選した暁には無駄な歳出を徹底的に見直して「小さな政府」の実現を図るとともに、企業を誘致して雇用創出を図ると訴えていた。ウィスコンシン、オハイオ、フロリダでは今年1月に新たに保守系の共和党州知事が就任し、バラク・オバマ大統領が積極的に推進している高速鉄道建設プロジェクトを継続した場合、州政府が負担し続ける運営コスト等が莫大になると、歳出削減の一環として相次いで同プロジェクトの中止を決定した。
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