経常利益や貸付残高で世界最大級の規模を持つ中国工商銀行(ICBC)が15日、インドでは初の支店をムンバイ市内に開設した。中国本土の銀行がインド国内に支店を開くのも初めてだという。ICBCでは、インドに進出する中国系企業だけでなく、中国から通信機器やインフラ資材などを輸入するインド企業に資金を貸しつけるコーポレート・バンキングに当面重点を置くが、将来的にはインド富裕層を狙ったプライベート・バンキングや投資銀行業務などにも進出したいとしている。
印中の二国間貿易額は2010年度、目標を2年も前倒しして600億ドルの大台を達成しているが、実は印中間の相互企業進出による直接投資もようやく具体的案件が出始め、徐々にではあるが増加している。
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