米国債にみる政治経済学的視点と安全保障

執筆者: 2011年10月4日
タグ: 中国 日本

 2011年8月上旬、国際社会は歴史的転換点を迎えたのであろうか。

 米国では、連邦債務の上限としていた14兆3000億ドルを引上げる法案をめぐり、民主党と共和党の政争が7月から8月にかけ繰り広げられ、米国債が債務不履行に陥る危機が目前に迫った。債務上限を2兆1000億ドル段階的に上積みする権限を行政府に与える代わりに、10年間で連邦赤字を9170億ドル削減することに両党の指導部が妥協合意して、危機は取りあえず収まった。しかしながら、米国債の債務不履行危機は、結果的に、米国債の投資格付け問題を招いた。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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