5月7日にロシア大統領に復帰するプーチン首相は、アジア太平洋外交の強化を公約しており、対日外交を重視するだろう。プーチン氏は選挙戦中の3月1日、朝日新聞など西側メディア幹部との会見で、北方領土問題の「ヒキワケ」を提唱。就任後、両国外務省に「ハジメ」の号令をかけると述べた。日本を軽視していたロシア外務省幹部らはこの発言に仰天し、一転して日本との融和姿勢に転換したという。外務官僚は以前と同様、独裁者を恐れているのだ。「引き分け外交」が領土問題にどう影響するかを探った。
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