台北に来ているが、久々の「台湾らしい」(失礼だが)金銭スキャンダルが暴露され、1月の選挙以来、パッとしたニュースがなかった台湾のメディアは野獣が獲物を捕食するがごとくに鋭く群がり、街はこの話題で持ちきりとなっている。
話題の中心は、台湾の与党国民党の有力政治家で、日本でいえば内閣の官房長官にあたる行政院秘書長を務める林益世。
国営企業で台湾最大の製鉄会社「中国鉄鋼(中鋼)」系列のくず鉄の処理受注をめぐり、立法委員時代の2年前に、業者から6300万台湾ドル(約1.5億円)の賄賂を受け取ったという事件だ。
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