シリアへの介入に消極的な姿勢を示すオバマ米政権。アサド・シリア政権軍と戦うシリア自由軍などへの武器供給は、米国の意を受けたとみられるトルコ、サウジアラビア、カタールなどに任せ、米国は軍事援助を行なわず、これまでで計7600万ドルに上る人道援助に限定している。
一部報道によれば、オバマ政権は米中央情報局(CIA)による秘密工作の実行を認めた「所見」(finding)をまとめたとロイター通信は伝えている。しかしシリア領内に入ったCIA要員は少数とみられ、①反政府勢力各派の人物を評価し、②協力を促す、③通信機器を供与する――といった工作を展開しているもようだ。しかし直接的に介入する秘密工作は行なっていないとみられている。

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