筆者は、米国東部を巡った2週間余りの日程を間もなく終えようとしており、現在、ワシントンD.C.の滞在先ホテルで本コラムを綴っている。民主、共和両党の関係者や元政府高官、米国政治・内政を専門とする有力シンクタンクのシニア・フェローをはじめとする関係者らとの意見交換を通じ、現時点ではバラク・オバマ大統領が再選される可能性が高いとの見方が圧倒的に多かったというのが率直な印象である。共和党関係者の間からもそうした意見が表明されていた。
共和、民主両党が全国党大会を終了した翌週から筆者は米国を訪れて半月余り滞在したが、共和党よりも民主党の方がよりまとまり、熱気に包まれた全国党大会を開催できたことで「激戦州(“battleground states”)」でのオバマ大統領の支持率がロムニー氏のそれを上回る傾向が鮮明になっている。
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