2つの銃社会「南アフリカ」と「米国」で考える銃規制

執筆者:白戸圭一 2013年1月3日
タグ: 国連 シリア 日本
エリア: アフリカ 北米

 米国東部コネティカット州の小学校で昨年12月14日、児童20人を含む26人が銃乱射の犠牲となる痛ましい事件が起きた。筆者が勤務する新聞社はニューヨーク駐在の記者2人が現場に駆けつけた。筆者はワシントンの支局で情報を集めながら、犠牲者の多くが子供だったことに打ちひしがれた米社会で、銃規制の強化を求める声が高まることを予想した。

 予想通り、オバマ大統領は事件を受け、バイデン副大統領を責任者とする政府間委員会を設置して包括的な銃犯罪対策を取りまとめ、2013年1月中に議会に提案する方針を明らかにした。

カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
白戸圭一(しらとけいいち) 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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