「電池」が変える産業パラダイム 1 三洋電機が磨きあげた「淡路のダイヤモンド」

執筆者:船木春仁 2005年1月号

 携帯電話やノートパソコンの小型化・高性能化を見るにつけ、ユビキタス社会の到来が間近であることを実感する。腕時計ほどの携帯端末が、一人ひとりと世界をリアルタイムで結ぶ時代がやってくる。 それを実現するCPU(中央処理装置)や薄型ディスプレイについてのニュースが派手に喧伝される陰で、それら電子部品のエネルギー源である電池については関心が薄い。CPUが脳、ディスプレイが顔なら、電池は心臓に当たる。ユビキタス社会の命運を握るキーデバイスであり、環境に優しいハイブリッド車に搭載されるなど、既存の産業構造さえも変える力を示し始めている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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