汚職と内紛で自滅したインド最大野党BJP――カルナタカ州議会選

執筆者:緒方麻也 2013年5月10日
タグ: インド
エリア: アジア

 IT(情報技術)都市バンガロールを擁するインド南部の中核・カルナタカ州で州議会選挙(5月5日投票、8日開票)が実施され、中央与党の国民会議派が定数224議席中単独過半数を占める121議席を獲得、州政権奪回に成功した。閣僚や官僚の相次ぐ汚職や経済成長の減速など、逆風が続いていた国民会議派にとっては久々の明るい話題だが、同党陣営では誰も浮かれるそぶりを見せていない。有権者のシビアな審判はまさに「明日は我が身」。身内に新たな汚職スキャンダルが浮上している国民会議派では、むしろ党内の引き締めを図る動きすら出ている。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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