大リーグ球団「テキサス・レンジャーズ」を共同経営して以来、固い絆で結ばれた大統領と新大使。その着任は日本に何をもたらすか。[オースティン発]ブッシュ大統領がトーマス・シーファー(五七)を駐日大使に指名したのは、単に長年の友人で、昔のビジネスパートナーだったからではない。大統領は、自らを大金持ちにしてくれた最も大切な友人を日本大使に選んだのだ。 父親の後を追って石油ビジネスに入ったジョージ・W・ブッシュだったが、商売は失敗続きだった。ところが一九八九年、シーファーと組んだことで運命は好転する。ブッシュにとって唯一うまくいったビジネスは、大リーグ球団「テキサス・レンジャーズ」の経営だった。ジェネラル・パートナーのブッシュと共同出資者のシーファー、これが絶妙の組み合わせだったのだ。
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