党首会談による自民と民主の大連立は不発に終わり、「ねじれ国会」の睨み合いは変わらぬまま。喜劇じみた騒ぎの次なる展開は……。 福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表による党首会談と、それに続く小沢氏の突然の辞意表明をめぐる民主党内の大混乱が政局に及ぼした影響は決して小さくない。特に、党首会談で合意寸前にまで達していた自民、民主両党の大連立は当面は遠のいてしまった。ただ、政界の今後を展望するならば、野党が参院で過半数を占めるという衆参「ねじれ」現象の解消を目指す動きはこれからもどんどん強まらざるをえない。短期的には下火になったものの、長期的には大連立を含めた政界再編への流れは不可避と言っていいだろう。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン