6月11日、ミャンマー野党のNLD(国民民主連盟)を率いるアウン・サン・スー・チーは、北京で習近平国家主席との会談に臨んだ。ただし、その際の習主席の立場は国家主席ではなく共産党総書記。それというのも、この会談はNLDと共産党との政党間交流の一環として行われたからである。それにしても、彼女をミャンマー民主化の象徴として捉え、オバマ米大統領自ら2回もヤンゴンの彼女の自宅を訪問したことを考えると、ミャンマーの民主化を中国離れに結び付けて捉えているであろうオバマ政権にとって、彼女と習主席との握手シーンは悪夢と思えたのではなかったか。
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