「開いた口がふさがらない」とは正にこのことだ。整備新幹線がまたもや政治家のオモチャになっている。 旧臘七日、自民党本部で開かれた党の整備新幹線等鉄道調査会と整備新幹線建設促進議員連盟の合同会議は、三十分の予定をオーバー、一時間に及んだが、「財源がない」と説明する国土交通省幹部に森喜朗元首相が激怒。「財源を考えるのがキミたちの仕事だ」と怒鳴りつける声が響き渡った。一時間の大半が国交省に対する怒号に終始した。その後、政府・与党合同の検討会がもたれたが、財源の目途が立っていない未着工区間の整備新幹線建設に向けて検討会が開かれること自体、異例である。

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