
ようやく政権に就いたが、残された時間は決して多くはない(C)EPA=時事
3月末に国民民主連盟(NLD)が国会に提出した法案審議の結果、スー・チー党首が「憲法に反せずに国家に対する助言を行いうる」と定めた新設ポストの「国家顧問」に就任している。外相、大統領府相に加え国家顧問を占めたことで、「大統領以上の存在になる」という彼女の願望は達せられたことになる。
「首脳会議では大統領は私の隣に座ることができる」などといった彼女の発言が報じられたが、やはり先に挙げた「スー・チー氏は全て自分で支配しなければ気が済まないようだ」との危惧の念が現実化する可能性も考えられる。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン