インテリジェンス・ナウ
米大統領選当日「ロシアのサイバー攻撃」はあるか:NSAの反撃も
11月8日の投票日まで50日を切った米大統領選挙。その選挙当日、米政府が最も恐れているのは、各州の投票・集計システムに対して、ロシア情報機関がサイバー攻撃をかける、という悪夢のような事態である。
実は、既に米国の一部の州選挙管理委員会が今年6月以来、サイバー攻撃の被害を受けていることが分かった。連邦捜査局(FBI)の国家安全保障部門はこのほど、各州に対して発した「フラッシュアラート(警戒速報)」で、これらの被害を報告。被害状況や攻撃の技術的特徴などを伝達したという。
選挙当日、投票結果は各投票所から郡の選管、さらに州選管に報告という形で、集計システムを通じてまとめられる。そのシステムがサイバー攻撃を受けた場合、正しい選挙結果が報告されず、米民主主義の根幹が揺らぐ。米国には、正常に大統領選挙を実行するための手だてがあるだろうか。
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