1808年、ナポレオンが自分の兄をスペイン王にしたことに民衆が反発し、スペイン全土に反乱が起こった。反乱支援のためイギリス政府はサー・アーサー・ウェルズリー(後のウェリントン公爵)を指揮官とする部隊を派遣した。
ナポレオンは自ら大軍を率いてスペインに侵攻し、イギリス軍を破った。しかし、反乱側はゲリラ戦に転じて頑強な抵抗を続けた。支援するイギリス軍も、イベリア半島に張り付いたままとなった。これがスペイン独立戦争だ。
この間、イギリス政府は、戦地に向けて人員と物資を頻繁に輸送する必要に直面した。イベリア半島の土地は痩せているため、軍が食料を現地調達することが難しく、他所で購入する必要があったのである。
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