【ブックハンティング】「ポピュリズム社会」への歴史の警鐘

執筆者:国末憲人 2017年7月19日

 現代政治を語るうえで、「ポピュリズム」はもはや欠かせない用語となった感がある。その手法や理念を体現する典型的なポピュリストとして、米国の大統領ドナルド・トランプ、フランスの右翼「国民戦線」党首マリーヌ・ルペン、英国の欧州連合(EU)離脱を扇動した「連合王国独立党」(UKIP)元党首ナイジェル・ファラージといった政治家が挙げられる点も、コンセンサスが築かれてきた。ただ、言葉の定義や位置づけを巡っては、専門家の間でも依然見解がわかれている。

 最近の政治学の研究は、ポピュリズムの危険性に注目する見方と、その可能性を評価する見方とに、次第にわかれてきたようにみえる。

カテゴリ: 書評 社会 政治 国際
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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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