インテリジェンス・ナウ

トランプ式「狂気の戦略」に猛批判:朝鮮半島に一触即発の危機

安倍首相は、トランプ大統領の「マッドマン・セオリー」に乗り続けるのか(写真は9月の日米首脳会談) (C)AFP=時事

 

 朝鮮半島は一触即発の危険な時期が近づいているかに見える。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」とからかい、国連総会演説で北朝鮮の「全面的破壊」に言及し、ツイッターで「機能するのはただ1つ」と軍事力行使を示唆して意図的に脅威を高めるトランプ米大統領。これに対して、委員長声明で「わが国の絶滅をわめいた米統帥権者の妄言に対する代価を必ず支払わせる。米国の老いぼれを必ず火で制御する」と反撃する北朝鮮。

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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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