昨年、創業五十周年を迎えた佐川急便。二〇〇六年に持ち株会社のSGホールディングス(HD)を設立し、創業者・佐川清氏の息子、栗和田栄一氏が会長兼社長を務めている。お馴染みの飛脚マークのロゴを現代風の集配担当者に変え新たなスタートを切ったが、〇八年三月期の決算は、持ち株会社設立後初の減益。来年同期も、物流施設への投資や人員増、燃料費高騰などで減益となる見通しだ。 陸運会社で唯一、自前の航空貨物機を有するギャラクシーエアラインズを設立したが、赤字の責任をとって社長が辞任。宅配便に次ぐ新たな収益源が見出せず、グループ売上一兆円を目前に、足踏みが続いている。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン