いまだに「京劇」で宣伝教育する「習近平一強体制」の時代感覚

執筆者:樋泉克夫 2018年4月3日
エリア: 中国・台湾
新編歴史劇『陳廷敬』を特集した雑誌『中國京劇』2018年02号(筆者提供)

 

 京劇の現状を知るうえで格好の定期刊行物でもある雑誌『中國京劇』は、中国政府の文化部文化芸術人材中心が主管している。最近手許に届いた2018.02号(2月1日発行/総第248期)の特集は、新編歴史劇の『陳廷敬』であった。 この演目は、清朝を隆盛に導いた4代皇帝の康熙帝(在位は1661~1722年)を半世紀ほどに亘って輔佐した陳廷敬を主人公に、陳夫人、康熙帝、首輔大臣の明珠、湖北巡撫(省を管轄する長官)の張汧などを配し、清廉・公平・潔癖で断固として不正を許さない陳廷敬の清官ぶりに焦点を当てたものだ。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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