フランスの「黄色いベスト」運動は、謎の多い現象である。メディアの取材に応じたコメントを探ると、その言説はあまりにばらばらで、立場や主義主張が一様でないことだけは見てとれる。
年輩者、低所得、会社員
フランス人でさえつかみかねていた実像をうかがえる調査結果が多少なりとも浮かび上がったのは、12月半ばになってである。ボルドー政治学院やパリ第10大学、モンペリエ大学などの社会学者らが11月24日と12月1日、参加者へのアンケートを合同で実施し、その内容を暫定報告「黄色いベストとは何か」にまとめた。
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