ウィーンを拠点に活動するブルガリア人政治学者イワン・クラステフ(Ivan Krastev)は、欧州を代表する評論家としての評価を固めつつある。世界各地の古今の事例にスラブ的なブラックユーモアも交えて綴る文章や、洞察に満ちた警句ととぼけた笑いをちりばめたスピーチは、専門家以外の受けも上々である。特に、欧州型ポピュリズムを論じた2017年の著書『アフター・ヨーロッパ』は欧州各国語に翻訳され、翌年には邦訳(庄司克宏監訳、岩波書店)も出た。
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